美容師の仕事内容と一日の流れ

美容師というと、顧客のヘアスタイルを整えたり、カラーリングをしたりするイメージがあるかもしれません。しかし、美容師の業務は多種多様で、実は一日の中でさまざまなことを行います。

本記事では、美容師の主な仕事内容や、スタイリスト・アシスタントそれぞれの一日の流れについて、分かりやすく解説します。これから美容業界を目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。

美容師の主な仕事内容

ひとくちに美容師の仕事といっても、その業務範囲は多岐にわたります。本章では、美容師の主な仕事内容を5つご紹介します。

  • ヘアカットやスタイリング
  • カラーリングとパーマ
  • 着物の着付け
  • ネイルやメイク
  • カウンセリングやアフターフォロー

ヘアカットやスタイリング

美容師といえば、ヘアカットやスタイリングです。ヘアカットは、顧客の希望に沿うように全体のバランスを考えながら、髪の長さを調整します。髪の切り方や切る量で、髪の癖も変わってくるため、乾いた状態でも濡れた状態でも整えやすいようにします。

髪の長さが整ったら、全体の形を整えるスタイリングを行います。ドライヤーのブローで大まかにセットして、ワックスやムースなどで仕上げていきます。この仕上がりで最終的な印象が決まるため、スタイリングのテクニックは重要です。

カラーリングとパーマ

カラーリングとパーマも、美容師の業務として有名なものです。カラーリングは髪色を変化させるための作業で、顧客の希望に応じてカラー剤やブリーチ剤などで、茶色や金色などさまざまな色を付けます。「カラーリスト」という職種があるほど、カラーリングは奥の深い作業です。

パーマは髪の癖を変化させるためのものです。顧客の希望に応じて髪に巻き癖をつけたり、逆にストレートに伸ばしたり、さまざまな種類があります。「コールドパーマ」「エアウェーブ」「デジタルパーマ」など、使用するテクニックによって結果も変わるため、知識が重要な分野です。

着物の着付け

美容師というと髪に関する職業というイメージがありますが、実は「美」全般を扱う仕事でもあります。近年では、結婚式や成人式など各種式典に出席する顧客を対象として、着付けのサービスを提供するサロンも増えています。

そのため、着付けのスキルがある美容師は、サロンから重宝されるようになっています。着付けサービスには特別手当が支給されることもあるため、着付けの技術があればキャリアに有利になるでしょう。

ネイルやメイク

近年では、単なる美容院としてではなく、「トータルビューティーサロン」として活動するサロンも増えています。それにともない、サロンでネイルやメイクなど、まるでエステのようなサービスを提供することも増えています。

そのため、ネイルやメイク、まつげのエクステンションやパーマなど、髪以外の美容に関わるスキルや資格があれば、美容師としてのキャリアをさらに成長させやすくなります。

カウンセリングやアフターフォロー

美容師のメイン業務は、ヘアカットやスタイリングですが、その前後に行うカウンセリングやアフターフォローも欠かせません。

カウンセリングでは、施術前に顧客の悩みや希望をヒアリングして、施術内容や料金を詳しく説明します。顧客の希望を最大限に満たすために重要です。

さらに、顧客満足度を高めてリピーターになってもらうために、アフターフォローも行います。例えば、ホームケアのアドバイスや、電話やメールでのメッセージなどです。

スタイリストの一日の流れ

アシスタントとして経験を積んだ美容師は、スタイリストとして活動します。スタイリストは主に、顧客へのスタイリングの施術に注力します。スタイリストの具体的な活動は下記のとおりです。

  • 午前8時:出勤
  • 午前8時~午前10時:開店準備
  • 午前10時:開店
  • 午前10時~午後1時ごろまで:顧客への施術
  • 午後1時ごろ:休憩
  • 午後1時ごろ~午後8時まで:顧客への施術
  • 午後8時:閉店
  • 午後8時以降:カット練習(終わり次第帰宅)

多くのサロンでは開店時間は10時ごろですが、それより1時間~2時間ほど前に出勤することが一般的です。店内の清掃や朝礼など、開店前の準備を行うためです。

店内の清掃は主にアシスタントが行いますが、スタイリストも必要に応じて店内を綺麗にします。朝礼では、当日の指名内容や予約状況の確認や、詳しい役割分担などを行います。

開店前の準備が完了したら開店し、顧客への施術を行います。施術前は顧客への施術内容を確認して、アシスタントのサポートを得ながら顧客にサービスを提供しましょう。

お昼の休憩時間は特に決まっているわけではなく、来客の流れが落ち着いた段階で、もしくはスタッフ同士で時間を調整し合って休みます。

その後は午前中と同じで、顧客に適切なサービスを提供し続けます。多くのサロンは午後8時ごろに閉店し、レジの管理や店内清掃、明日へ向けた準備や連絡事項の確認などを行います。明日の氏名や施術内容などを確認することも、スタイリストにとって重要です。

閉店後は「カット練習」を行います。カット練習では、ヘアカットやスタイリングなどを行い、顧客に適切なサービスを行えるようにするために大切です。

アシスタントの一日の流れ

下積みの過程にあるアシスタントの美容師は、主に先輩スタイリストのサポートを行ったり、店内の備品管理や調整などを行ったりします。アシスタントの1日の活動内容は下記のとおりです。

  • 午前8時:出勤
  • 午前8時~午前10時:開店準備
  • 午前10時:開店
  • 午前10時~午後1時ごろまで:アシスタント業務
  • 午後1時ごろ:休憩
  • 午後1時ごろ~午後8時まで:アシスタント業務
  • 午後8時:閉店
  • 午後8時以降:カット練習(終わり次第帰宅)

基本的にはスタイリストと同じですが、アシスタントの美容師はスタイリストが行っている、ヘアカットやスタイリング、カラーリングやパーマ、カウンセリングなどをサポートする業務がメインです。

開店前の準備時間では、スタイリストよりも入念に行い、スタイリストが作業しやすい環境を整えます。朝礼のときは、予約状況や役割分担をきちんと行い、顧客にスムーズなサービスを提供できるようにします。

開店後は、顧客の出迎えや座席への案内、レセプションでの対応や電話への応答などを行います。サロンによっては、営業時間中にアシスタントが練習できることもあるため、積極的に練習することが大切です。

お昼休みはなかなか取れないこともありますが、基本的には来客が落ち着いたり、他のスタッフと調整して休みを取ります。

閉店後の店内清掃も、アシスタントが積極的に行います。その後のカット練習は、アシスタントにとっては特に重要で、練習量も多いため積極的に行いましょう。

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まとめ

美容師の仕事内容は、ヘアカットやスタイリング、カラーリングやパーマがメインです。しかし、最近は業務範囲が広くなっていて、ネイルやメイクなど美に関するさまざまなサービスを提供するサロンも増えています。また、スタイリストとアシスタントともに一日のスケジュールは忙しく、閉店後のカット練習は重要です。

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