美容師という職業は、専門性が高く、日々の生活に寄り添う存在です。
また、ヘアスタイルによってお客様を美しく笑顔にできる、華やかな世界でもあります。
美容師に憧れを抱いて、専門学校へ進学する学生も多くいるでしょう。
しかし、美容師として働く中では当然、辛いことや大変なこともあります。
実際に働きながら、悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、美容師が辛いと感じる瞬間とその対処法を紹介します。
美容師を続けていくための参考にしてください。
美容師が辛い・大変と感じる瞬間
まずは、美容師が辛い・大変と感じることを解説していきます。
給料面での不満
美容師という職業に就き、多くの人が懸念するのが給与面です。
美容師は、国家資格の取得を必須とする、専門性が高く権威性のある職業です。
多くの方が専門学校へ通い忙しい日々を送りながら、必死に勉強して資格を取得するでしょう。
しかし、日本全体の平均年収が約430万円であるのに対し、美容師の初任給は約13~17万円、平均年収は約260万円と低い傾向にあります。
国家資格取得が必要な他の職業と比べても、かなりの低賃金です。
労働時間が長い
美容師は、サロンの掃除や準備をするために朝早くから出勤し、営業時間が終わった後も片付けや練習で夜遅くまで残るケースが多いです。
営業時間中にお客様の対応が多いと、休憩を取りづらいこともあります。
1日の労働時間が長く、体力的にも精神的にも辛く感じる人が少なくありません。
休みが少ない
美容院の休業日は週1日のケースが多く、美容師の休みも週1~2日程度でしょう。
また、土日・祝日はお客様の来店が最も多いため、休みづらいのが一般的です。
サロンの正社員として働く場合、育児や介護などプライベートの時間との両立が難しい傾向にあります。
身体への影響
美容師は、1日の大半を立って過ごす体力仕事です。
労働時間が長く休みが少ないと、腰痛などの体力的な限界がやってくるかもしれません。
また、シャンプーを連続で行ったり、薬剤を扱ったりするため、手荒れに悩む美容師も多いです。
やりたい仕事を任せてもらえない
スタイリスト以上になっても、なかなか自分のやりたい仕事ができない可能性もあります。
憧れの美容師になっても仕事にやりがいを感じられないと、長く続けるのが難しいでしょう。
お客様や同僚との人間関係
美容師に限らずどの職業でも、人間関係に悩むことがあります。
特に、美容師は個人の技術や人気度が指名数に繋がるシビアな世界であるため、サロン内での嫉妬や劣等感が生まれやすいです。
また、外部から来るお客様との間にトラブルが生まれる可能性もゼロではありません。
辛いと感じた時の対処法
美容師が辛い・大変と感じた時の対処法について解説していきます。
給料面での不満への対処法
美容師の給料が低い理由は、設備費や光熱費を含むサロンを運営するための固定費が高いからです。
また、多く存在するサロン間での価格競争も影響しています。
そのため、サロンで働きながら収入をアップさせるためには、経験を積んで技術を磨き、指名客を多く獲得しなければなりません。
一般的に、アシスタントからハサミを持ってカットできるスタイリストになるまで、3年程度かかります。
スタイリストからトップスタイリスト、店長へと役職が上がる中で固定客も増え、指名料によって給料がアップするのが一般的です。
一人前と認められるまでは、技術を磨き続けることが大事です。
労働時間が長いことへの対処法
仕事の特性上、出勤時間が早かったり、休憩時間がバラついたりすることは覚悟しなくてはなりません。
また、アシスタントが早くスタイリストデビューするためには、練習時間を確保することも必要です。
ただし、サロンを選ぶ際には、しっかりと残業代や手当が出るかを確認しましょう。
また、労働環境を見直すために、営業時間内に練習を取り入れているサロンもあります。
店長や経営者の指導法・考え方に納得できるかどうかが大事です。
休みが少ないことへの対処法
サロンと雇用契約を結ぶ際は、休みに関する規定を確認しなくてはなりません。
また、どうしても外せない予定や休暇の必要がある時は、責任者に相談しましょう。
美容師としての経験をある程度積んだ上で、自由に働きたいと考える人は、独立するという選択肢もあります。
お店を構えることは資金面や体力面でのハードルが高く感じるかもしれません。
しかし最近では、フリーランスの美容師が働きやすいように、シェアサロンや面貸しなどのビジネス形態が普及しています。
身体への影響(手荒れなど)の対処法
業務によって身体への悪影響がみられる時は、症状によって病院で診てもらったり、薬を処方してもらったりなどの早急な対処が必要です。
体調を崩して働けなくなってしまうと本末転倒なため、症状がひどい場合は責任者に相談してみてください。
また、職業上可能な限り、予防策を講じることも大事です。
例えば、カラー剤を触る際は必ず手袋を装着し、手荒れを最大限防ぎましょう。
やりたい仕事を任せてもらえないことへの対処法
サロンで働く限り、仕事の裁量は店長や経営者にあります。
上司の方針に納得できない場合は、一度相談するのも一つの方法です。
それでも自分のチャンスが制限されてしまうと感じるならば、転職を視野に入れてみるのも良いでしょう。
お客様や同僚との人間関係への対処法
サロンはスタッフ全員がチームとして協力し合わなければ、仕事が回りません。
そのため、スタッフ同士であまり干渉しすぎず、程よい人間関係を保つことが重要です。
また、お客様とのトラブルがある際は、サロン内で解決できる問題かどうかを話し合いましょう。
人間関係は職場環境の中で最も大事な要素と言えます。
ストレスに感じる場合は、環境を変えてみることも選択肢の一つです。
美容師を続ける魅力
美容師には辛いことだけでなく、働く上での魅力もたくさんあります。
お客様から感謝される
美容師のやりがいは、お客様が美しくなり、笑顔になった姿を見ることです。
1~2時間の施術後に感謝の言葉を頂くことで、頑張ってよかったと思えるため、長く続けられます。
自分の能力次第で収入は青天井
サロンで働く美容師の収入は、基本給+売上の歩合制であるのが一般的です。
技術を磨き、多くの指名をいただくことが、収入アップに繋がります。
実力や努力次第で収入が増える可能性が無限に広がるため、長く仕事を続ける美容師が多いです。
何歳まででも働ける
サロンで働く美容師には定年制度がありますが、フリーで働く分には年齢制限がありません。
資格を持ち手に職をつけることの、魅力の一つです。
自分のアイデアを表現できる
ヘアスタイルをはじめとする美容は、芸術の一貫でもあり正解がありません。
トレンドは日進月歩で変わるため、自分のアイデアが人気を博すこともあります。
独立などで自分のお店を持つこともできる
美容師としての働き方は多種多様です。
サロンで働き続けるだけでなく、将来的に自分のお店を構えることもできます。
キャリアアップの道は、自分次第で大きく広がります。
独立に失敗しないための準備
独立しても必ず成功するとは限りません。
では、どのような理由で失敗してしまうのでしょうか。
例えば、初期費用が大きくなりすぎてしまい、その後の資金繰りが難しくなってしまうという場合です。このような失敗例への対策としては、本当に無駄な初期費用はないか見極めることや、事業計画書を入念に考えるなどになります。
その他に準備すべきことについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
シェアサロンはいかがですか
今回は、美容師が大変だと感じる瞬間やその対処法をお伝えしました。
ハードな仕事でありながらも、長く続ける魅力があることもお分かりいただけたかと思います。
サロンに所属して働き続けることが辛い場合は、独立することで自由かつストレスフリーな環境で、美容師としてのチャンスを広げられます。
また、シェアサロンを利用することで収入アップが見込めるかもしれません。
キャリアアップしたい方は、ぜひ検討してみてください。
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